一歩先に進んだ貴方のための、マドゥーラやり込み企画!
「マドゥーラの翼」を極めよう!
限界を超える究極のお遊びに、あなたも挑戦してみませんか??
ここでは、その究極に挑んだ者たちの記録を紹介します。
シールドボールだけでクリアする
イラスト:蒼山奈智さん
蒼山奈智さんの報告
「魔法戦士」ルシアは、アレクス城道中で6種の魔法を入手し、使いこなす事が
できます。彼女の剣はリーチが短く、また非力なので、戦闘では必然的に魔法を
使うことが多くなるでしょう。
魔法「シールドボール」。この名を聞いて、思い浮かぶことはなんでしょう。
「よわっちょろい」とか「使えねー」とかの類ではないでしょうか。
確かに、かの魔法は攻撃向けでなく、かといって守りを任すにはあまりに心もとない。
しかし、だからといって「ダメ魔法」というレッテルを貼って良いものでしょうか。
使いづらいからこそ、そこにはアクションゲーマーの血を震わす、何かがあるのでは
ないでしょうか。
というわけで、シールドボールのみを使ったクリアに挑戦してみました。
今回のルールはこうです。
1・基本的に攻撃はシールドボールで行う。
2・それを入手するまでは剣のみ入手/レベルアップ可
3・ブーツは無制限
4・それ以外のアイテムは入手禁止(回復・パワーアップ系、薬類除く)
5・高所から落ちた場合、着地時にしゃがむこと
要はシールドボールのみ使って戦うということです。
5番に関しては、そのほうが見た目的に絵になるという理由から、デス。
それでは、以下でステージ別レポートに移ります。
■ステージ1
最初の面だけあって問題はありません。特に何もなく次の面へ
■ステージ2
この辺も通常どおりクリア。魔法アイテムもありませんし。
マントスカルは剣でへち倒す。
■ステージ3
フレイムソードを取らず、ニギトと斬り合いこれに勝利。
まだ余裕あります。
■ステージ4
マジックボム通過。ボマーの自分としてはつらいところ。
スネイサは通常でも剣で倒せるため楽勝。
■ステージ5
まだシールドボールは出てこない。魔法書を取ってこれからに備える。
ガーゴイルみたいなザードフライも、連射でクリア。
むむ、なんだか魔法なしでも行けるかも。
現時点でHP1200、MP1600なり。
■ステージ6
前哨戦は続く。あえて剣のレベルは2で押さえてあるため、ニュールの
攻撃でちょっと手が止まる。(これが後の苦労の布石だった…)
ぺラスカルも、ジャンプ斬りで難なく倒せる。
■ステージ7
ここでようやくシールドボール入手。むむ、もう半分近く来てるじゃないか。
最優先で魔法を取る。道中の雑魚はちょっと邪魔だが、まだ通常のプレイ範囲内
なので、そんなに気にならない。
ガグズールは、いつもはマジックボムで倒してるため少し心配だったが、
とくに問題なく倒せる。剣ほど接近しなくても良いので、その点では楽かも。
シールドボール強いかも、と思ってしまう。
■ステージ8
城面だが、部屋をまわらなくて良いので気は楽だ。
そろそろザコ敵として出てくるマントスカルなんかが気になってくる。
いつもなら剣が強いためその気になれば倒せるが、今回は違うのだ。
MPが尽きるのは一番怖い事態なので、極力かわす。
ブニョンは、動きが遅いので楽に倒せた。分裂しないし。
■ステージ9
シールドボール2個目入手。発動限界時間が長くなる。
ここで驚くべき事態に気づく。ドピープを一撃で倒せないのだ。
それどころかキクラすらも数回当てないと倒せない…
これってもしかして、すんげえ決定力不足なのでは…
いやな予感を抱えつつも、ジョイライマーをへち倒す
*閑話休題*
ここで、シールドボールの特性について考察しよう。
これは発動させるとルシアのまわりを数個のアタックボールが回転するという
防御系の魔法で、レベルアップとともにその有効時間が延びるタイプだ。
ボールは貫通性を有し、発動中は常に敵にダメージを与える事ができる。
しかし、レベルアップしてもその威力は変化せず(攻撃力10=初期の剣クラス)、また
発動中にもう一度Bボタンを押すと最初の魔法効果はキャンセルされ、2発目の
シールドボールが発動する。つまり、一度発動したシールドは最後まで張り続けて
いる事で最大の効率を発揮する事ができ、続けて使う際にはある程度のタイミング
調整が必要であるといえる。また、発動中にポーズをかけても、魔法はキャンセル
される。
■ステージ10
ここでとうとう快進撃にストップがかかる。
ボスの50匹ノマージ大行進で、MPが尽きてしまうのだ。
現在のHPは2300、MPは2100。魔法発動1回につき150Pだから、
使用回数は14回。それで50匹を倒しきるわけだから魔法1回で3匹以上
倒さねばならない…。Lv1の剣でノマージ1匹倒すのに何回斬った!?
…ええ、集めましたよ、黄色い薬。
結果的に最大MP2400になった。しかし、その状態でいざ戦ってみたら、
450Pものおつりがきた。はて、さっきの状態で勝てたのか!?
やはり効率的な戦いが勝負を分けるようだ(閑話休題参照)。
真の戦いの扉は、今開かれたのであった…。
■ステージ11
ステージ自体にはとくに問題はなかった。
しかし、問題はボスの分裂(2段階)ブニョンだ。
今回はMP200を残し勝利したものの、いやな予感が背中を伝う…。
■ステージ12
…ニュール。やはりこのゲーム最大の敵だ。
今回のプレイは極力剣を使わずに行くため、しゃがみ斬りというお約束パターンが
使えないのだ。マジックボールで追い払うにしても、攻撃力が低いため
倒しても倒しても新手が登場してしまう…。
さらに加えてボスのバイフォースだ。今まで気がつかなかったが、コイツの
体当たりダメージは800もの攻撃力を誇り、ニュールの猛攻で弱ったルシアには
致命傷となりうるのだ。おまけに火の玉まで放ってくるし…。
仕方なくコンテを利用し、前の面で体力を回復して再挑戦だ。
それでも何回かゲームオーバーの憂き目に。
なんとか倒した時には、HPもMPもギリギリの状態だった。
ヤツは間違いなく戦士だった…。
■ステージ13
さっきの面に比べると、拍子抜けする。
ステージ自体楽だし、ボスパイドは一箇所から動かず魔法攻撃すれば、
勝手に死んでくれる。所詮虫けらか。
■ステージ14
不安が現実のものとなった。ボスのブニョン2匹だ。
こいつらはいっぺんには登場しないものの、分裂(しかも2段階)するため、
その都度魔法を使っていたのでは絶対的にMPが足りないのだ
(現HP3600、MP3800)。
つるんで襲ってきててくれれば、まだ楽だったのだが…。
仕方なく、しばらく使っていなかったLv2のままの剣を使う。
何度かやられるうち、ひとつの攻略法を編み出した。それは、
1・デフォルトブニョンを剣でなんとか倒す。
2・中細胞を魔法でできるだけ削る。MPは半分残す。
3・残ったやつを剣で無理矢理倒す。ダメージ受けつつ…
地形の出っ張りを利用すれば、幾分かまともに戦える。とはいえ消耗戦である事に
変わりはなく、かろうじて2匹目を撃破した時、ルシアは心身ともにボロボロに
なっていた…体力/魔力を総動員した、まさに死闘であった。
■ステージ15
前の面がきつかった分、幾分か楽。
シールドボールLv3に。これで魔法持続時間は約5秒になった。
…これって、Lv1の剣をMP消費して5秒間ぶん回してるのと同じだなぁ、と
思うと少しわびしくなる。
ボスのバイフォースは相変わらず強力だが、今回はHPも充実しているため
楽に倒す事ができた。おまえも確かに強敵(とも)だった!
■ステージ16
最終面。最初の飛び石を渡りきったほうがHP回復もできてお徳。ニュールも多少
少なくて済むし。
鳥像を取った後は、直後に飛び上がれば火の玉の邪魔を受けなくて済むと判明。
そして、ダルトス戦。
ファミコンのスペックに、挑んだような戦いであった。
竜の姿を借りたダルトスが吼え、火の玉が飛び交う。ルシアが舞い、シールドボールが
火の玉とオーバーラップし、美しい火花と見えた。
そして…
断末魔と共に、静寂が訪れた。
シールドボールは、ダルトスの防御を砕き、見事その役目を終えたのだ!
うっしゃ!!倒した!!
そう思った。
ところが。
「…あれ?」
ふと見ると、足元の赤い数字が 0050 という数値をさして止まっていた。
「… … … あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
そうだった。戦いに夢中になりすっかり失念していたが、完璧なエンディングを
迎えるには周知のとおりMP1000を残し頭上の扉まで飛ばねばならない…
それにしても、最終MP4300を使い果たしたということは、最初に飛んだ時
1000Pを差し引いて3300、実質3250PものMPを消費したという事
なのであろうか…なんか計算が合わんが…。
ともかく、第1回シールドボール大作戦は、こういった尻切れな結果で幕を
閉じてしまいました。今回の挑戦で言えた事、それは
★シールドボールでも一応クリアは可能
★攻撃範囲が狭いため、接近戦の醍醐味が味わえる!?
★新鮮な難しさが楽しめる(ちょっと理不尽かもしれんが)
★なんといっても最大の敵はMP切れ…
と、いうことでした。
まとめましょう。
シールドボールは魔法としては確かに非力だが、それのみを使っての
クリアも(ほぼ)可能であり、全く使えないものではない。
使い方が難しいだけに、それはゲーマー魂を刺激するものになり得、
それだけでも使用する意義があるといえる。
…でもま、やっぱゲームは与えられた範囲全部を使って楽しむのが一番、とも
思いましたねん。おわり。
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